鎌倉歴史文化交流館では、3月15日から「平泉から鎌倉へー兵どもが夢の先ー」が開催されています。
展示品の中には、かわらけに墨書きされた人面や木版に描かれたカエルの絵も。
これは、奥州藤原氏(平泉藤原氏)の居館だった柳之御所遺跡(平泉館跡)で発見された板絵。
ススキ(弓?)と扇を手にしたカエルが描かれています。
京都・高山寺の国宝 「鳥獣人物戯画」と同時期のものと推測されています。
これは、「鳥獣人物戯画」の甲巻に描かれたカエル。
甲巻には、ウサギとカエルの賞品をかけて弓を射る遊び「賭弓」(のりゆみ)の場面が描かれていますが・・・
その場面でススキの弓と扇を持っているのはウサギ。
平泉の板絵が「鳥獣人物戯画」を真似て描かれたものとすると、作者はウサギとカエルを間違ってしまったのでしょうか?
ウサギとカエルの賭弓は蓮の葉を的にしていたようです。
的の近くには尻尾に火を灯しているキツネがいますが、当たったかどうかを知らせる役のようです。
これは、ケロ平(けろひら)。
カエルの板絵をもとに生まれた岩手県公式キャラクター。
柳之御所遺跡は、奥州藤原氏の居館・平泉館の跡と考えられています。
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