元三大師堂は、第18代天台座主・慈恵大師良源(元三大師)の住坊跡。
第3代天台座主・慈覚大師円仁が開いた比叡山の横川にあります。
良源は、廃れていた横川を復興。
それを援助したのが藤原師輔(兼家の父・道長の祖父)でした。
良源の優れた力量を見抜いたのは、師輔の父・忠平。
忠平に後世を託された良源は、忠平が亡くなると横川の楞厳院に籠って300日間にわたる大護摩を修して忠平の冥福を祈り・・・
同時に、師輔の娘・安子が入内した村上天皇に皇子が誕生すること祈祷していたのだといいます。
安子は、冷泉天皇・円融天皇の生母。
蘆山寺は、良源が船岡山の南麓に創建したことに始まる寺院。
蘆山寺所蔵の「慈恵大師自筆遺告」は、病となった良源が弟子の尋禅に後事を託した文書で国宝に指定されています。
尋禅は藤原師輔の十男。
蘆山寺は、紫式部の邸跡と考えられています。
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