「光る君へ」第6話の漢詩の会で藤原道長は白楽天(白居易)の詩を選びました。
「歌詞の酒は十分あるが君をおいて誰と飲もうか
宮中の菊花を手に満たして私は独り君を思う
君を思いながら菊の傍らの立って
一日中君が作った詩を吟じ空しく過ごした」
「尽日吟君詠菊詩」
(一日中君が詠んだ菊の詩を吟じた)
これは、白楽天が親友だった元微之(元稹)を思いやって詠んだ詩らしい。
藤原実資の『小右記』によると・・・
道長が「望月の歌」を詠んだ時、実資は返歌を頼まれますが、
「美事な御歌で返歌のしようがありません。
皆でこの歌を詠じてはいかがか」
と申し上げて、出席者一同が望月の歌を数回詠ったのだといいいます。
元微之の菊の詩に感動した白楽天の故事に倣ったのだとか。
次回は
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