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2023年4月23日日曜日

「いとをかし」~清少納言に最高の美的評価をされた賀茂祭(葵祭)~


清少納言は『枕草子』に

「四月、祭のころ、いとをかし」

と記しています。

祭とは賀茂祭のこと。

さらに・・・

「見物は、臨時の祭 行幸 祭の還さ 御賀茂詣で」

と記し、

見物に値する行事として、石清水の臨時祭・賀茂の臨時祭・天皇の行幸・斎王の還御・摂政関白の賀茂詣を挙げています。

そして、

「祭のかへさ、いとをかし」

と記し、

賀茂祭の翌日に斎王が上賀茂神社から紫野の斎院に帰る行列は、本当に素晴らしいと伝えています。

「いとをかし」は『枕草子』の最高美的評価。





賀茂祭を主宰する斎王は、4月の酉の日、賀茂斎院(斎王の御所)を出御して一条大宮で勅使の行列と合流。

下鴨神社上賀茂神社を参拝し、翌日に賀茂斎院に戻ったのだといいます。


☆ ☆ ☆ ☆ ☆


『枕草子』によると、雲林院や知足院などが見物の名所となっていたようです。



雲林院大徳寺の塔頭となっていますが、かつては官寺として栄えた寺。

紫式部の『源氏物語』にも登場します。


常徳寺

常徳寺は知足院をはじまりとする寺。

源義経の母常盤御前が信仰した寺でもあります。





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