大仏殿復元CG
(制作:湘南工科大学)
現在の鎌倉大仏は露座ですが、造立された当初は大仏殿で覆われていました。
大仏殿は、幅約44メートル・奥行約42.5mという巨大な建物で、禅宗様建築だったと推定されています。
『吾妻鏡』によると、鎌倉大仏の鋳造が開始されたのは1252年(建長4年)。
この頃の鎌倉では、北条時頼が宋の禅僧・蘭渓道隆を向かい入れ、建長寺を創建。
蘭渓道隆により新たな建築様式が持ち込まれていました。
~参考~
東大寺大仏殿の模型
(鎌倉期再建時)
東大寺は、1180年(治承4年)の平重衡の南都焼討によって灰燼と帰してしまいます。
翌年から重源を大勧進として再建が進められました。
入宋経験があった重源は、大陸の新しい建築様式を導入して大仏殿や南大門を再建。
その建築様式は大仏様と呼ばれています。
鎌倉歴史文化交流館で特別展が開催されています。
鎌倉大仏造立の勧進をした浄光の菩提を弔うために造立された阿弥陀如来像。