別冊『中世歴史めぐりyoritomo-japan』




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2019年11月4日月曜日

建長汁講座~建長まつり~



「けんちん汁」は、禅の心を集約した精進料理。

建長寺発祥と言われています。

野菜の皮や根の部分も捨てることなく、油でいためて煮込んで食したことに始まるのだとか。


けんちん汁


崩した豆腐を入れるのは・・・

料理を作っていた修行僧が誤って豆腐を落としてしまいました。

それを見ていた開山の蘭渓道隆は、その豆腐を丁寧に拾い集めて、汁の中に入れたのだといいます。



建長寺蘭渓道隆像


開山の蘭渓道隆は、中国宋の禅僧。

宋で修行していた泉涌寺の月翁智鏡との出会いが縁で、1246年(寛元4年)に来日。

筑前博多の円覚寺で布教活動をした後、翌年、智鏡の招きで上洛し、泉涌寺の来迎院に滞在します。

しかし、旧仏教で固められた京都では、道隆の活躍する場はなく、1248年(宝治2年)頃、智鏡の勧めで鎌倉へ下りました。

寿福寺に仮寓した後、北条時頼の招きで常楽寺に移り、1253年(建長5年)に建長寺が創建されると開山に迎えられました。

伊豆の修禅寺・京都の建仁寺・甲斐の東光寺・鎌倉の禅興寺にも住し、1278年(弘安元年)、建長寺で没しています。 



 建長寺開山忌




11月8日は立冬。節分です。

鎌倉では、節分に「けんちん汁」を食べたのだといいます。






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 建長まつり

 けんちん汁

 特別拝観:建長寺三門


 建長寺


 五代執権北条時頼







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 鎌倉検定

 鎌倉の紅葉


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