別冊『中世歴史めぐりyoritomo-japan』




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2016年6月27日月曜日

鎌倉・極楽寺の忍性と、社会福祉と、大坂・四天王寺の石鳥居

四天王寺石鳥居


四天王寺は聖徳太子の創建と伝えられる寺院。

聖徳太子は四天王寺創建にあたって「四箇院の制」をとったのだといいます。

「四箇院」とは、敬田院(きょうでんいん)、施薬院(せやくいん)、療病院(りょうびょういん)、悲田院(ひでんいん)のこと。


敬田院は、修行の道場(寺そのもの)

施薬院は、薬を施す施設(薬局)

療病院は、病者の収容施設(病院)

悲田院は、身寄りのない老人などを保護施設


真言律宗の僧で、社会福祉事業に力を尽くした忍性は、聖徳太子の「四箇院の制」に感銘を受け、1294年(永仁2年)に四天王寺の別当に就任すると、悲田院・敬田院を再興させたのだと伝えられています。


四天王寺の西大門前の石鳥居は、木造だったものを忍性が建て替えたもの。

当時の西大門は極楽への入り口として信仰されていたことから、病人や乞食など、救済を求める多く者が集まっていたのだといいます。


四天王寺


源頼朝をめぐる大阪





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