別冊『鎌倉手帳』




okadoのブログは、『中世歴史めぐり』の別冊。
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2010年11月24日水曜日

江の島道(手広~津~腰越~片瀬)

「江の島道」といっても様々な道がありますが、ここで紹介する道は、藤沢から鎌倉へと向かう県道32号の手広交差点付近から 鎖大師(青蓮寺) を通って 江の島 へと通ずる道です。


三十番神宮
https://www.yoritomo-japan.com/page139sanjyuban.htm






現在の本当の名称は「稲荷神社」なのだそうです。

しかし、昔は、「番神さん」と呼ばれた仏教的なお堂で、日蓮信者だった島村采女によって建てられたと伝えられています。

采女は玉縄北条氏の家臣で腰越津村に住み、龍口寺の土地を寄進したのは采女でした。


椿地蔵

かつては立派な椿の木の下にあったので「椿地蔵」と呼ばれているそうです。

現在は、手広交差点の鎌倉寄りの県道32号線沿いに安置されています。


道  標

椿地蔵の前に建てられた道標。

「右 鎖大師(青蓮寺)をへて江の島に至る」・「左 かまくら道」と刻まれています。


道標に従って進むとだんだん懐かしい景色に変わってきます。

古道といった景色です。

かなり大きなな古民家もあります。

成瀬家の住宅

鎌倉市の景観重要建築物等に指定されています。

一般公開されていませんが、「古民家お食事処」となっているようです。


青蓮寺

懐かしい道から、現在の主要道(県道304号線)に出ると高野山真言宗の青蓮寺です。

本尊は「鎖大師」として知られる弘法大師の裸像です。

関節が動くように細工がされていることから「鎖大師」と呼ばれているようです。

もとは鶴岡八幡宮等覚院に安置されていました。


熊野神社

手広の鎮守です。青蓮寺の西側にあります。

「神さまがドンドンと音をたてて出てくる神社」と伝えられてきました。



青蓮寺(鎖大師)の前の県道304号線を腰越方面に上がると・・・左斜め後方への道があります。

この道を入るとあまり知られていない切通があります。


谷戸坂の切通

手広と腰越を結ぶ切通でした。現在は通行禁止となっています。

鎌倉時代にはなかったようですが、江戸時代の「江の島詣の道」であったことは確かのようです。


鎖大師参道

谷戸坂の切通の横にある隧道です。

いろんな物に埋もれてしまっていますが、上に「鎖大師参道」とあります。




県道304号線に戻って西鎌倉小学校の横を通過し、湘南モノレールの下を歩くと西鎌倉駅です。


龍口明神社

西鎌倉駅から江の島方面へ向かうと「新鎌倉山入口」の交差点があります。

県道304号線から坂を上っていくと・・・「江の島弁財天」と「腰越の五頭龍伝説」の龍口明神社です。



龍口明神社周辺は、かなり宅地化されていますが、まだ、このような立派な農地が残されています。



県道304号線に戻って江の島方面へ進むと、神戸川に架かる「白山橋」があります。

この橋を左奥に入ると「御所五郎丸の屋敷跡」があります。

広町緑地の御所ヶ谷の入口もここからになります。


神戸川沿いの旧道

白山橋からは、神戸川沿いの静かな道を歩くこともできます。

御所ヶ丘入口の交差点で再び県道に合流しますが、腰越行政センターを過ぎた所の交差点を腰越中学校の裏の方へと進みます。


庚申塔

腰越中学校の裏側の庚申塔です。

ここから先は、県道に出ずに片瀬の龍口寺を目指します。


宝善院

「越の大徳」といわれた泰澄が開いた真言宗の寺です。

泰澄が信仰していた十一面観音をこの地に祀ったのが寺の起こりといわれています。



青蓮寺の4月の法要には、宝善院の前を通るのが本道といわれていたそうです。

片瀬や腰越の信者は、ご詠歌を口ずさみながら歩いて出掛けたといいます。



龍口明神社と同じ「丸にミツウロコ」です。

江戸時代まで宝善院龍口明神社の別当寺でした。



観音堂跡の庚申塔

腰越小学校の南東辺りには観音堂があったといいます。

観音堂に安置されていたのは十一面観音像で、現在は、宝善院に移されたと伝えられています。



庚申塔の反対側にも馬頭観音などの石塔が置かれています。


庚申塔背後の忠魂碑

腰越小学校に放置されていた忠魂碑がここに移されました。

日清・日露戦争、第一次世界大戦、太平洋戦争で戦没された方々と、腰越にゆかりのある方々が合祀されているということです。


古民家のこのような垣があると古道という感じがします。



法源寺の入口

法源寺龍口寺輪番八ヶ寺の一つでした。

龍ノ口刑場に連れ行かれる日蓮に、「ゴマの餅」を捧げたという「桟敷の尼」ゆかりの寺です。

大町の常栄寺と同じく「ぼたもち寺」と呼ばれています。


庚申塔

法源寺の墓地にある庚申塔です。

1667年(寛文7年)の銘の入った庚申塔は「人まねき庚申塔」と呼ばれているもので、鎌倉市の有形民俗文化財に指定されています(一番左)。


法源寺からの景色

龍口寺



法源寺を過ぎると片瀬です。

龍口寺は、龍ノ口刑場跡に建てられました。

一番最初に紹介した三十番神宮の島村采女の墓があります。


龍口明神社

龍口寺横の神社。津に移転した龍口明神社の元宮です。


龍口明神社


江ノ電江ノ島駅
江ノ島駅から「すばな通り」を歩けば江の島です。

江の島道標

江の島に参籠して「管鍼法」の技術を発明した杉山検校の建てた道標。

藤沢市には12基残されていて、市の重要文化財に指定されています。

(参考:西行もどり松 https://www.yoritomo-japan.com/saigyo-modorimatu.htm


江の島
https://www.yoritomo-japan.com/enosima.htm


鎌倉手帳
https://www.yoritomo-japan.com/kamakura.html 



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