古くからの言い伝えでは、人間の体の中には3種類の悪い虫(三尸)が棲んでいて、庚申の日には、寝ている間にその者の悪事を天帝に報告に行くのだそうです。
ならば・・・ということで、「庚申の日の夜は眠らない」という風習が生まれます。
庚申の日に徹夜することを「守庚申」と言ったそうです。
平安貴族は、徹夜で詩歌や管弦の遊びを催していたのだとか。
悪事を見ない、聞かない、話さない!
三猿は、謹慎の態度を示すものなのだとか。
八坂庚申堂は、たくさんのカラフルなお猿のお守りが奉納されている寺。
日光東照宮の神厩舎の三猿には、悪事を「見させない、聞かせない、言わせない!」という意味もあるのだとか。
紫式部の『源氏物語』ゆかりの須磨寺の猿は五猿。
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