別冊『中世歴史めぐりyoritomo-japan』




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2020年6月16日火曜日

初代大仏が完成した日~鎌倉大仏~


鎌倉大仏


『吾妻鏡』によると・・・

1243年(寛元元年)6月16日、深沢村に建立された寺に八丈(約24メートル)の阿弥陀像(大仏)が安置され、開眼供養が行われました。

導師を勤めたのは勝長寿院の別当良信。


大仏の建立は、1238年(嘉禎4年)3月23日から始まりました。

勧進僧の浄光は都や地方を勧進してまわり、身分の高い者も低い者もみな寄付をしたのだとか。


1242年(仁治3年)の成立と考えられている『東関紀行』によると、造られていた大仏は木製だったのだといいます。


しかし、その大仏は、1247年(宝治元年)の台風で崩壊してしまいます。


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1252年(建長4年)8月17日、再び大仏建立が始まります。

その大仏は金銅製。

完成したのが現在の大仏と考えられていますが、鋳造開始後の記録がないので、いつ完成したのかは判っていません。

ただ、日蓮が1268年(文永5年)10月11日付けで「大仏殿別当あての書状」を書いていることから、それ以前には大仏の鋳造が終了し、大仏殿も完成していたものと考えられています。



鎌倉大仏殿勧進状
(『図説鎌倉年表』より)


鎌倉大仏

鎌倉大仏


鎌倉大仏

鎌倉大仏建立伝説







☆ ☆ ☆ ☆ ☆


大仏の鋳造が開始された時の執権は北条時頼

ただ、時頼は大仏建立にどう関わっていたのかは不明です。

建長寺もこの時期に創建されています・・・。

建長寺の国宝梵鐘を鋳造した物部重光は、大仏の鋳造も手掛けたものと考えられています。


五代執権北条時頼

建長寺


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