別冊『中世歴史めぐりyoritomo-japan』




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2019年4月7日日曜日

多くの名所で満開にならずに終わる鎌倉の桜

今春の鎌倉は、咲かない桜がありました。

光則寺門前の枝垂れ桜
2019/03/27

光則寺門前の枝垂れ桜が咲きませんでした(枝先に少し咲きましたが・・・)。

例年ですとソメイヨシノの前に満開になるのですが、残念です。

📎光則寺の枝垂れ桜


明月院の枝垂れ桜
2019/03/28

ソメイヨシノに少し遅れて満開となる明月院の枝垂れ桜も、昨日(4月6日)、電話で確認したところ、枝先に少し咲いているだけのようです。

📎明月院の枝垂れ桜


今年の鎌倉の枝垂れ桜は、本覚寺、東慶寺、浄智寺などでも元気がありませんでした。


そしてソメイヨシノは・・・

今春の鎌倉のソメイヨシノは、平年より早く開花が始まりました。

しかし、その後の開花が進まず、開花が始まってから2週間以上経過しても満開にならない所もあります。

だらだらと開花が進んだことから、早くから咲いていた花が散りはじめてしまうという状況になりました。

桜の花芽は、ある程度の低温にさらされた後に目覚めて成長を始めます(休眠打破)。

今冬は暖冬でしたし、特に鎌倉は暖地ですので、休眠打破が行われなかったのかもしれません。


だらだらと開花して満開にならないという現象は、鶴岡八幡宮の参道「段葛」のソメイヨシノを見ているとわかりやすいかったかもしれません。

段葛のソメイヨシノ
2019/04/06

段葛のソメイヨシノは開花前から葉が出てきてしまった樹も多くありました。

昨日現在でまだ5分咲き程度の樹もあります。

📎段葛のソメイヨシノ


訪れる観光客が、「きれい」といっていた鶴岡八幡宮源氏池のソメイヨシノも、実はほとんどの樹で満開にならずに散り始めました。

源氏池のソメイヨシノ
2019/04/05

他所のソメイヨシノがあまり開花していない中で見るから格別に美しく見えるのでしょうが、本来はもっと美しいはずです。

遠目からの景色ではよくわからないかもしれませんが、神苑ぼたん庭園に入園すると上方に多くの蕾を残しつつ散り始めてしまっているのがよくわかります。

📎源氏池の桜


桜の花芽は夏場に形成され、葉が落ちてからは休眠状態となり、3〜10℃前後の低温に一定期間さらされた後に目覚めて成長するようです(休眠打破)。

これがうまくいかないと、今年のような満開にならないという現象が起きるようです。

このまま温暖化が進んでいくと、近い将来には、「桜が咲かない」、あるいは、「咲いたとしてもきれいではない」という春を迎えることとなるのかもしれません。

もしかすると春という季節もなくなってしまうのかもしれませんが・・・


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