別冊『中世歴史めぐりyoritomo-japan』




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2018年7月23日月曜日

宋から来た禅僧:蘭渓道隆~建長寺開山忌~


建長寺


建長寺開山の蘭渓道隆は、中国宋の禅僧。

宋で修行していた泉涌寺の月翁智鏡との縁から、1246年(寛元4年)に宋から商船に乗って日本(筑前博多)に渡ってきました。

博多の円覚寺は道隆が開いたのだと伝わります(現在は聖福寺塔頭)。


泉涌寺


その後しばらくは京都にいたようですが、活躍の場を求めて鎌倉に下向。

壽福寺に寓居します。

鎌倉の地を踏んだのは、1248年(宝治2年)頃のことといわれています。


壽福寺


それを知った五代執権北条時頼は、道隆を常楽寺に移して禅の道場を開きました。

そのため、常楽寺は「建長寺の根本」といわれています。


常楽寺


1253年(建長5年)、時頼は建長寺を創建。

道隆は開山に迎えられました。


建長寺


道隆は、元(中国)の密偵との疑いをかけられ伊豆に逃れた時期もあります。

そのときに住したのが修禅寺でした。


修禅寺


その後、壽福寺、禅興寺(現在は支院の明月院のみ。)などに住し、京都建仁寺にも住しました。

その間、叡山僧徒の反抗にあって甲斐(東光寺)に流されたこともありました


建仁寺

建長寺西来庵


東光寺仏殿


が、1278年(弘安元年)4月、再び建長寺に戻り、その年の7月24日に没しています。


建長寺開山忌






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