鶴岡八幡宮の源平池は、浄土信仰に基づく「放生池」として造営されたと考えられています。
太鼓橋
三の鳥居の先にある太鼓橋は、源平池の造営ととも架けられたといわれています。 太鼓橋の東側(右)を源氏池、西側(左)を平家池と呼んでいます。 二つの池をあわせて「源平池」と呼びます。 https://www.yoritomo-japan.com/page041taikobasi.htm |
『吾妻鏡』には、弦巻田と呼ばれた三町余りの耕作をやめて池にしたことが記されています(1182年(養和2年)4月24日条)。
弦巻田とは、苗を渦巻きのように植える斎田のことなのだそうです。
大きくなってきた源氏池のハス(2011/06/17)。
7月に入れば紅白の花が咲き始めます。
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~古絵図でみる源平池~
鶴岡八幡宮境内絵図
徳川二代将軍秀忠による寛永の造営後の様子が描かれた絵図です。(1732年(享保17年)) |
鶴岡八幡宮図
『新編鎌倉志』に載せられた絵図です。(1685年(貞享2年)) |
現在は、源氏池の畔には幼稚園や齋館が建てられ、平家池の畔には神奈川県立近代美術館が建てられていますが、上の2つの絵図でもわかるとおり、かつては流鏑馬馬場の南が全て池だったようです。
~北条政子の伝説~
源平池は、北条政子が源家が栄えることを祈って造らせたともいわれています。
政子は、源平の旗の色にちなんで、東の池(源氏池)に白蓮を、西の池(平家池)に紅蓮を植えさせたそうです。
それぞれの池には四つずつの島が造られたそうですが、政子は東の池(源氏池)の島を一つ壊させたといいます。
源氏の発展を願う「産」=「三」と、平家の滅亡を願う「死」=「四」という意味があるのだそうです。
旗上弁財天社の政子石(姫石)
旗上弁財天社は源氏池の島に建てられた社です。北条政子の創建ともいわれています。 社の裏には「政子石」と呼ばれる陰陽石が置かれています。 夫婦円満と子宝の祈願石なのだそうです。 https://www.yoritomo-japan.com/page041hataagebenzaiten.htm |
~源平池の景色~
ボタン、サクラ、フジ、ツツジ、ハス、紅葉が楽しめる源平池は、参拝客の憩いの場となっています。
源平池
https://www.yoritomo-japan.com/genpeiike.htm
鶴岡八幡宮
https://www.yoritomo-japan.com/page041hatiman.htm
鎌倉手帳
https://www.yoritomo-japan.com/kamakura.html