別冊『中世歴史めぐりyoritomo-japan』




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2011年5月4日水曜日

北条時頼夫人の身代わりとなったお地蔵さま~延命寺~

延命寺の地蔵菩薩像には伝説が残されています。

ある日、北条時頼とその夫人が双六をして、負けた方が裸になるという賭けをしていました。
その結果、夫人が負けてしまいます。

すると、夫人が常日頃信仰していた地蔵菩薩が裸で現れ、夫人の身代わりになったといいます。




延命寺の地蔵菩薩像は、夫人の身代わりとなった地蔵菩薩の化身として彫られたもので、女性の姿をしたお地蔵さまです。夫人の守護仏とされてきました。

「裸地蔵」とも呼ばれ、鎌倉の「裸形彫刻」として貴重なものとなっています。
(普段は法衣を纏われています。)

鎌倉の裸形彫刻としては、鶴岡八幡宮の木造弁財天坐像(国重文)や青蓮寺の木造弘法大師坐像(鎖大師:国重文)が知られています。

延命寺の「裸地蔵」は、運慶作とも伝えられていますが、運慶の生きた時代と、北条時頼夫妻が双六をした時代とは、どうも合わないようです・・・。


延命寺
北条時頼夫人が建てた寺と伝わっています。


延命寺のお地蔵さまは、鎌倉二十四地蔵の一つに数えられています。

本尊の阿弥陀如来は、圓應寺の閻魔大王を彫ったあまりの木で造ったことから、「木あまりの像」と呼ばれています。

脇侍の観音さまは、鎌倉三十三観音の一つです。



鎌倉伝説集
https://www.yoritomo-japan.com/densetu.htm
鎌倉二十四地蔵
https://www.yoritomo-japan.com/jizo.htm
延命寺
https://www.yoritomo-japan.com/page043enmeiji.htm
鎌倉手帳
https://www.yoritomo-japan.com/kamakura.html


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