別冊『中世歴史めぐりyoritomo-japan』




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2011年5月31日火曜日

保存修理が終わった建長寺の唐門

建長寺の唐門(からもん)は方丈(龍王殿)の正門です。勅使門ともいわれています。

円覚寺方丈の正門も唐門ですが、禅宗寺院の方丈に唐門を配置するようになったのは後世のことで、創建当時から唐門だったかどうかは不明とのこと。



唐門というのは、
中国式という意味ではなく、屋根が唐破風になっている門のことです。





修理前の唐門(2009/02/03)
関東大震災のときに解体修理を行ってから80余年が経過し、
痛みが進んでいたことから今回の修理となったそうです。


この唐門は、徳川家の菩提寺増上寺崇源院御霊屋の中門だったもので、1647年(正保4年)に仏殿西来庵中門とともに建長寺へ移築されました。

崇源院とは徳川秀忠の夫人のことです。

NHK大河ドラマ「江~姫たちの戦国」でも知られるとおり、一般的には「お江」(ごう)と呼ばれ、織田信長の妹お市と近江の戦国大名浅井長政との間に生まれた三姉妹の三女です。

崇源院は、鶴岡八幡宮の弁財天を信仰し、徳川幕府三代将軍となる家光を授かったといわれています(参考:旗上弁財天社)。

家光の乳母春日局も鶴岡八幡宮に参拝しているといいます
また、鶴岡八幡宮一の鳥居は、崇源院の願いによって建てられたと伝えられています。






全面に飾金具が付けられていた華美な姿が復元されています。



建長寺


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