鍼医を学んでいましたが、なかな上達しなかったので、江の島の弁財天に参籠します。
そして、満願の日に石につまずいたのがきっかけとなって、徳川綱吉の病気をも治したという「管鍼法」の技術が誕生しました。
「検校」というのは、盲官の最高位になります。
~福 石~
江島神社の辺津宮へと上る石段の途中に「福石」があります。
(竜宮城を模したという瑞心門を通って、右の階段上がった右側です。)
この石につまずた和一は、その時に竹筒を拾います。
その竹筒の中には松葉が入っていました。
この竹筒の中の松葉が和一の体を刺したことから、管鍼法の技術が考案されたと伝えられています。
管鍼法の技術を得た和一は、徳川五代将軍綱吉の信頼を得ます。
そして、江戸本所に「杉山流鍼治導引稽古所」が設立されます。
福石手前の石柱は、和一が建てた江の島弁財天の道標です。
~江の島弁財天道標~
現在藤沢市には、和一の建てた江の島弁財天道標が12基残されています。
これは、江の島の弁財天に参詣しようとする目の不自由な旅人のために建てられたものです。
藤沢市役所前にある2基の道標
四面のうちの三面に「一切衆生」「ゑのしま道」「二世安楽」と刻まれています。
片瀬の市民センター近くにある道標です。
この道標は他のものとは少し異なり「西行もどり松」と刻まれています。
◎道標は以下の場所にあります。
遊行通り三丁目ロータリー
藤沢市役所(2基)
法照寺
片瀬小学校校門脇
密蔵寺向かい辻
片瀬市民センター
湘南江ノ島駅(モノレール)
洲鼻通り
江の島福石
~杉山検校の墓~
関八州の当道盲人を総括する「惣禄検校」にまでなった和一は、1694年(元禄7年)、本所の私邸で亡くなります。
江の島には、和一の一周忌に門人の三浦安一によって墓が建てられました。
杉山検校の墓
灯籠は柳沢吉保室による寄進したものです。
福石から下りてくると朱塗りの橋があります。
この橋を渡った所に和一が建てたという三重塔がありました。
(現在は藤沢市民の家が建てられています。)
ここから、海の方へ下りると和一の墓があります(旧下之坊墓地)。
瑞心門の手前の朱塗りの鳥居の右側に見える橋です。
こちらから上っても和一の墓に行けます。
~江の島最大の狛犬~
江島神社の朱塗りの鳥居のそばにある狛犬です。
長堀検校という人が奉納したもので江の島で一番大きな狛犬ということです。
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