本尊は、行基が42歳のときに彫ったという薬師如来。
仁王門 |
仁王像は、鎌倉仏師後藤慶明の作で、子の慶広と孫の運久によって彩色が施されました(参考:鎌倉彫再興碑~伝統的工芸品「鎌倉彫」の普及活動~)。
参道 |
仁王門から本堂に至る参道の寺林は、神奈川県の天然記念物に指定されています。
現在、本堂は修理工事が行われています。建物を一旦解体して、痛んだ部材を修理して組み直すそうです。工期は平成28年9月まで。
宝殿 |
本尊の薬師如来は、秘仏とされ12年に一度「寅年」に開扉される習わしとなっていたそうですが、今日では、1月1、2、3日(初詣り)・1月8日(初薬師)・4月15日(本尊開扉大法会)のときに開扉されています。
鉈彫(なたぼり)と呼ばれる手法で彫られた素朴な仏像です。
※横浜の神奈川県立歴史博物館でその複製を観ることができます。
宝殿に安置されている仏像
◎木造薬師如来坐像・・・鎌倉時代
◎木造薬師如来両脇士像・・・平安時代
◎木造日光・月光菩薩像・・・鎌倉時代
◎木造四天王立像・・・鎌倉時代
◎木造阿弥陀如来坐像・・・鎌倉時代
◎木造十二神将立像・・・鎌倉時代
参考:神奈川県の文化財検索画面(宝城坊)
ご住職から有り難いお言葉を頂き、薬師さまに祈願した後は、「薬師粥」が振る舞われます。
左上の写真は、「薬師粥」に並ぶ行列です。
薬師粥
薄塩味のお粥とたくあんがよくあいます。
おいしくいただきました。
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日向薬師は、1192年(建久3年)、三代将軍源実朝が誕生するときの祈願所となりました。
1194年(建久5年)には、源頼朝が娘大姫の病気治癒祈願に参詣しています。
(参考:大姫の病気治癒祈願~源頼朝・・・日向薬師を参詣~)
そして、1211年(建暦元年)には、北条政子と実朝室が参詣しています。
鐘堂と虚空蔵菩薩
参道のスイセン |
田園風景 |
日向薬師周辺は、心が和む素晴らしい景色です(参考:豊かな田園風景のある日向薬師周辺を散策)。
鎌倉手帳
https://www.yoritomo-japan.com/kamakura.html