御霊神社の面掛行列は、神奈川県の無形民俗文化財に指定されている奇祭。
源頼朝の伝説も残されています。
阿亀と女
面掛行列は、爺・鬼・異形・鼻長・烏天狗・翁・火吹男・福禄・阿亀・女の面を付けた十人衆の行列。
その中心人物は、妊婦姿で特別に着飾った九番目の阿亀(おかめ)。
阿亀に付き従うのは天女姿の女(とりあげ)。
伝説によると・・・
源頼朝は非人頭の娘を身籠らせてしまします。
娘のもとへと通う頼朝の警護は非人たちが行ったそうですが、身分の低い者だったので、面を着けていたそうです。
それが面掛行列の起こりともいわれ、妊婦の阿亀(おかめ)が行列に加わっているのはそのためなのだとか・・・。
阿亀の大きなお腹は豊年・豊漁を呼び込むお腹です。
阿亀のお腹をさすると・・・
「安産の御利益」
子のない夫が阿亀の役を務めると・・・
「子宝に恵まれる」
と伝えられています。
「鶴岡八幡宮祭礼行列之図」は、江戸時代の鶴岡八幡宮の祭礼行列の様子を描いたもの。
その中には面掛行列も登場します。
御霊神社の面掛行列は、鶴岡八幡宮の放生会で行われていた面掛行列に倣ったものといわれています。
その他、円覚寺の洪鐘祭、山ノ内八雲神社の例大祭にも面掛行列がありました。
9月18日
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