紫式部は光源氏を主人公とする『源氏物語』の続編「宇治十帖」を1010年(寛弘7年)頃から書き始めたとも言われます。
ただ、「宇治十帖」が書かれた時期は不明で、紫式部ではなく娘大弐三位(賢子)が書いたとする説などがあるようです。
「宇治十帖」は、光源氏が亡くなった後の物語で、美しいと評判の薫と匂宮、そして、美しい姫君の大君・中の君・浮舟の悲しい恋物語。
薫は光源氏の次男(実は柏木と女三の宮との不義の子。)。
匂宮は光源氏の孫(母は明石の中宮)。
大君・中の君・浮舟は光源氏の異母弟八の宮の娘。
「宇治十帖」には、これらの登場人物の恋愛と悲しい運命が描かれています。
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