別冊『中世歴史めぐりyoritomo-japan』




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2024年9月5日木曜日

円覚寺の童子に贈るための絵画が重要文化財に。~紙本墨画淡彩披錦斎図~


紙本墨画淡彩披錦斎図
(根津美術館)


2024年(令和6年)8月27日、根津美術館所蔵の「紙本墨画淡彩披錦斎図」が重要文化財に指定されました。

「紙本墨画淡彩披錦斎図」は、爛漫の花をつけた木々に囲まれた一棟の書斎が描かれたもの(1464年(寛正5年))。

鎌倉の円覚寺の梁宗という童子を慕う僧が、童子に贈るため、夢に見た書斎を画に描かせ、画中の書斎の命名と着賛(賛文を書くこと)を依頼したものなのだとか。

書斎を披錦斎と名づけた鎌倉の禅僧・宗甫紹鏡他6名の序と賛があります。




円覚寺は、1282年(弘安5年)、八代執権北条時宗が開山に宋の禅僧無学祖元を招いて建立した寺。

宗甫紹鏡は、十五世夢窓疎石の系統。

第百四十五世の芳林中恩は宗甫紹鏡の弟子らしい。








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八代執権北条時宗


円覚寺開山忌


円覚寺舎利殿


円覚寺


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