別冊『中世歴史めぐりyoritomo-japan』




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2024年8月21日水曜日

鶴岡八幡宮の鳥居の呼び方


鶴岡八幡宮の参道・若宮大路にある三つの鳥居の呼び方は・・・



由比ヶ浜にあるのが一の鳥居



段葛が始まる所にあるのが二の鳥居



鶴岡八幡宮入口にあるのが三の鳥居


しかし、現在とは逆の呼び方をしていた時もあったようです。

つまり、一の鳥居が「三の鳥居」と呼ばれていたということです。


1685年(貞享2年)の絵図


これは、徳川光圀が編纂させた『新編鎌倉志』所載の絵図ということですが、一の鳥居は「大鳥居」、二の鳥居は「二鳥居」、そして、三の鳥居が「一鳥居」として描かれています。

本文には・・・、

「三所に石の鳥居あり。赤橋の前の鳥居より間四町十五間半にして又鳥居あり。二の鳥居と云ふ。二の鳥居より間、六町四十五間にして鳥居あり。三の鳥居也。是を大鳥居と云ふ」

と記されているようです。

※赤橋というのは太鼓橋のことです。

『新編鎌倉志』の他にも、『鎌倉三五記』(紀伊国屋文左衛門)、『東海道名所絵伝』、『鎌倉詣』といった書物にも同じ内容の記載があるようです。




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