鶴岡八幡宮の参道・若宮大路にある三つの鳥居の呼び方は・・・
由比ヶ浜にあるのが一の鳥居、
段葛が始まる所にあるのが二の鳥居、
鶴岡八幡宮入口にあるのが三の鳥居。
しかし、現在とは逆の呼び方をしていた時もあったようです。
つまり、一の鳥居が「三の鳥居」と呼ばれていたということです。
1685年(貞享2年)の絵図
これは、徳川光圀が編纂させた『新編鎌倉志』所載の絵図ということですが、一の鳥居は「大鳥居」、二の鳥居は「二鳥居」、そして、三の鳥居が「一鳥居」として描かれています。
本文には・・・、
「三所に石の鳥居あり。赤橋の前の鳥居より間四町十五間半にして又鳥居あり。二の鳥居と云ふ。二の鳥居より間、六町四十五間にして鳥居あり。三の鳥居也。是を大鳥居と云ふ」
と記されているようです。
※赤橋というのは太鼓橋のことです。
『新編鎌倉志』の他にも、『鎌倉三五記』(紀伊国屋文左衛門)、『東海道名所絵伝』、『鎌倉詣』といった書物にも同じ内容の記載があるようです。