『真名本 曽我物語』には、「北条時政の先妻は、鎌倉殿の御台盤所の母」という記述があります。
鎌倉殿は源頼朝。
御台盤所は北条政子。
「曽我兄弟の父方の伯母」という記述もあります。
曽我兄弟の父は河津佑泰。
河津佑泰は伊東祐親の嫡男。
とすると、北条時政の先妻は伊東祐親の娘で、北条政子や北条義時の母ということになります。
曽我兄弟の父河津佑泰は、１１７６年（安元２年）１０月、奥野（伊東市）で催された源頼朝を慰めるのための巻狩りの帰路、工藤祐経に殺害されました。
その後、母の満江御前は、二人の子を連れて曽我祐信に再嫁。
兄の祐成は祐信のもとで元服したのだと伝えられています。
弟は・・・
『吾妻鏡』によると、１１９０年（建久元年）９月７日、祐成は弟の筥王を連れて北条時政を訪れます。
筥王は、時政のもとで元服して曽我五郎時致と名乗ったのだといいます。
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