西琳寺は、弘法大師が草庵を結んだという地に建てられた寺。
弘法大師が刻んだ弥勒菩薩にちなんで弥勒寺と名付けられ、弥勒菩薩の伝説から山号を西琳山と称した真言宗の寺院でしたが、1478年(文明10年)、本願寺八世の蓮如の教化によって浄土真宗に改宗され、西琳山弥勒寺から弥勒山西琳寺と改められました。
弥勒堂
本尊の弥勒菩薩は弘法大師が高さ約3メートルの自然石に刻んだもの。
源頼政の側室菖蒲御前の念持仏であったと伝えられています。
菖蒲御前の供養塔
伊豆国の古奈で生まれたという菖蒲御前。
京都で鳥羽上皇に仕え、院中一の美女だったのだとか。
のちに源頼政の妻となりますが・・・
頼政が以仁王とともに平家打倒の挙兵して平等院で討死にすると、郷里に戻り、弥勒堂の下に草庵を結んで頼政の菩提を弔ったのだといいいます。