『吾妻鏡』によると・・・
奥州征伐に当たって、源頼朝は源氏の白旗の作製を千葉常胤に命じました。
その理由は、頼朝が挙兵したとき、常胤が参陣してから次々と諸国の軍勢が参陣したという目出度い先例から、常胤に命じたのだといいます(参考:鎌倉入り)。
1189年(文治5年)7月8日、常胤が頼朝に出来上がった源氏の白旗を献上します。
先祖・源頼義の旗の寸法と同じで、上方に伊勢大神宮と八幡大菩薩、下方に相対する二羽の鳩の刺繍があったそうです。
源氏の白旗
(壺井八幡宮)
河内源氏の氏神・壺井八幡宮の宝物「源氏白旗」には「八幡大菩薩」の文字が書かれています。
そして、八の字は相対する二羽の鳩。
常胤が献上した旗の鳩もこのようなものだったのでしょうか・・・
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~八幡宮の額の鳩~
鶴岡八幡宮や石清水八幡宮の額の八の字も二羽の鳩。
石清水八幡宮の社殿の蟇股の鳩は、一羽はクチバシを閉じ、一羽はクチバシを開けている「阿吽」の鳩。
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鳩は八幡神の使い。
『吾妻鏡』に記録されている梶原景時の源頼朝宛の手紙によると ・・・
壇ノ浦の戦いのときに、源氏の屋形船の上に二羽の白鳩が現れたそうです。
それは、平家一門の人たちが入水した時だったのだとか・・・。
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