別冊『中世歴史めぐりyoritomo-japan』




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2018年12月23日日曜日

猪の背に坐した摩利支天の伝説~京都:建仁寺禅居庵~

 禅居庵摩利支天堂
(建仁寺塔頭禅居庵)

禅居庵建仁寺の塔頭寺院。

開山は中国臨済宗の僧・清拙正澄禅師(せいせつしょうちょう)。
     

伝説によると・・・

正澄が海を見ながら、はるか遠い日本との縁を考えていると、猪の背に坐した摩利支天が現れてこう告げます。

「東の国には縁があるので早く船の綱を解きなさい。

我も海を渡って、永く末世の衆生を救い、国の平安をまもる」

これを聞いた正澄は、もう暫く摩利支天にその姿を留めてもらうことを願い、自ら像を作り、袈裟に包んで船に乗り込んだのだといいます。

そして博多に到着。


来日した正澄は、鎌倉の建長寺浄智寺円覚寺、京都の建仁寺南禅寺に歴住しますが、常に摩利支天像を祀っていたそうです。

禅居庵の摩利支天堂に祀られているのがその像。



摩利支天堂の摩利支天は七頭の猪の上に坐しています。


 摩利支天堂

 建仁寺






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