粽(ちまき)
祇園祭で授与される粽(ちまき)は、笹の葉で作られた厄病・災難除けのお守り。
洛北深泥ヶ池付近の農家の方々が山からとった笹で作られているのだとか。
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むかしむかしの話。
嫁探しの旅に出た牛頭天王(須佐之男命)。
一夜の宿を求めていると立派な屋敷がありました。
大金持ちの蘇民巨旦(そみんごたん)の家です。
しかし、「貧乏人は泊められない」といって断られてしまいます。
困った牛頭天王。
すると、蘇民将来(そみんしょうらい)という男が話しかけてきました。
「私の家にお泊り下さい」
将来は巨旦の兄でしたが貧乏な暮らしをしていたそうです。
それでも将来は粟飯を炊いて牛頭天王をもてなしました。
喜んだ牛頭天王は、
「あなたの子孫は末代まで私が護ってあげよう」
と言って茅の輪を渡します。
その後、疫病が流行った時・・・
蘇民将来は牛頭天王の茅の輪を腰に巻いていたことで助かり、弟の蘇民巨旦は一家全員死んでしまったそうです。
祇園祭で授与される「ちまき」には、「蘇民将来子孫也」という護符が貼られています。
「私は蘇民将来の子孫です。病気や災いから護って下さい」という意味があるのだとか・・・。
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祇園祭で賑わう八坂神社