別冊『中世歴史めぐりyoritomo-japan』




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京都・奈良・平泉・鎌倉などの寺社・歴史・人物・伝説・文化・自然・花などの情報をお伝えします。


2017年7月30日日曜日

鎌倉で北条氏ゆかりの寺めぐり。

 壽福寺

壽福寺は、北条政子の創建と伝えられる寺院。

開山は、我が国臨済宗の開祖・栄西

鎌倉五山第3位。

平安末期、この場所には源頼朝の父・義朝の屋敷がありました。

裏山は八幡太郎義家が源氏の白旗を掲げたという源氏山


 覚園寺

覚園寺は、二代執権北条義時が建てた大倉薬師堂を前身としている寺院。

本尊の薬師如来像は運慶の作だったのだといいます。

大倉薬師堂焼失後、9代執権・北条貞時が覚園寺を創建しました。

8月10日の黒地蔵縁日は、鎌倉の夏の風物詩。


 常楽寺

常楽寺は、三代執権北条泰時が建てた粟船御堂を前身とする寺院。

のちに五代執権北条時頼蘭渓道隆を招き、禅の道場が開かれたことから、建長寺の根本といわれています。


 成就院

成就院は三代執権北条泰時が建てたという寺院。

本尊の不動明王は、縁結び不動明王として親しまれています。


 光明寺

光明寺は、四代執権北条経時が創建したという寺院。

開山は浄土宗第三祖の然阿良忠

山門は鎌倉最大。

大殿は鎌倉最大の建築物。

裏山の展望は「かながわの景勝50選」。


 建長寺

建長寺は、五代執権北条時頼の創建。

開山は中国の禅僧・蘭渓道隆

本尊は地蔵菩薩

山門仏殿法堂が直線上に配置された伽藍配置は、中国の径山(きんざん)万寿寺の伽藍配置を手本としたもの。

梵鐘鎌倉三名鐘の一つで国宝。


 極楽寺

極楽寺は、北条重時が建てた念仏堂を前身とする寺院。

のちに、重時の子長時と業時が忍性を開山に迎えて律院に改められました。

忍性は医王如来と崇められた高僧で、大阪四天王寺の別当や奈良東大寺の大勧進職も務めました。


 浄光明寺

浄光明寺は、北条長時が開山に真阿を招いて再興した寺院。

本尊の阿弥陀三尊像は、宋風の影響が残された鎌倉様式の典型作の一つ。

阿弥陀如来像には、鎌倉地方独特の装飾技法である「土紋」が施されています。

不動堂の不動明王には、京都の八坂の塔の伝説や源頼朝の伝説が残されています。


 円覚寺

円覚寺は、八代執権北条時宗の創建。

開山は宋の禅僧・無学祖元

本尊は宝冠釈迦如来

洪鐘と呼ばれる梵鐘は、北条貞時江の島に参籠して鋳造させたという伝説が残されたもので国宝。

開山・無学祖元の塔所・正続院にある舎利殿は、日本最古の唐様(禅宗様)の建築物で国宝。


 東慶寺

東慶寺は、9代執権北条貞時が創建。

開山は貞時の母・覚山尼

かつては「駆け込み寺」とも「縁切寺」とも呼ばれた女性救済のための尼寺でした。


 浄智寺

浄智寺は、創建者も開山も複雑のようですが、8代執権北条時宗の弟・宗政の菩提を弔うために創建されたという寺院。

門前の井戸は鎌倉十井の一つ「甘露ノ井」

裏山洞窟の布袋尊鎌倉・江の島七福神の一つ。


 宝戒寺

宝戒寺は、北条氏の菩提を弔うために、後醍醐天皇足利尊氏に建立させた寺院。

源頼朝亡き後、幕府の実権を握り続けてきた北条氏は、新田義貞の鎌倉攻めによって滅亡しました。

宝戒寺の近くには、北条高時以下の一族が自刃したという東勝寺跡があります。

☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 北条氏をめぐる鎌倉

 源頼朝をめぐる鎌倉


夏休み鎌倉計画!
 夏だ!休みだ!鎌倉だ!

 夏の江ノ島



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