住吉大社は『一寸法師』発祥の地。
昔、子のいない老夫婦がいました。
住吉の神にお祈りすると子ができした。
しかし、一寸しかない小さい子でした。
一寸法師と名付けられた子は、やがて、武士になるために京へ。
お椀の船に箸の櫂で、住吉津から細江川を下って大阪湾に出て、淀川を上って行きます。
腰には針の刀を帯びていました。
京に着いた一寸法師は、ある家で働くことになりました。
ある時、家の娘と宮参りをしていると、鬼が現れて娘をさらおうとします。
一寸法師は鬼と戦いますが、鬼に呑み込まれてしまいます。
しかし、針の刀で鬼の腹の中を刺すと・・・
堪えきれなくなった鬼は一寸法師を吐き出し、山へと逃げて行きました。
その時、鬼が打出の小槌を落して行ったのです。
一寸法師は、打出の小槌を振って、体を大きくし、娘と結婚しました。
金銀財宝も打ち出して大そう出世したのだそうです。
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