別冊『中世歴史めぐりyoritomo-japan』




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2012年1月25日水曜日

武家の古都・鎌倉の世界文化遺産推薦

文化庁の報道発表によると・・・

平成24年1月25日、外務省で「世界遺産条約関係省庁連絡会議」(構成:外務省、文化庁、環境省、林野庁、水産庁、国土交通省、宮内庁)が開催されました。

「武家の古都・鎌倉」(文化庁・国土交通省の共同推薦)と、「富士山」(文化庁・環境省・林野庁の共同推薦)の世界文化遺産への推薦が検討された結果・・・

両資産の推薦書(正式版)を「ユネスコ世界遺産センター」へ2月1日までに提出することを決定したそうです。

今年の5月頃に行われるイコモス(ユネスコの諮問機関)の調査を経て、平成25年夏の「第37回世界遺産委員会」において審議されることになっています。

候補の一つ「鶴岡八幡宮」


「武家の古都・鎌倉」の構成資産は10ヶ所(21遺跡)。その概要は以下のとおりです。


★ 名 称 ★

「武家の古都・鎌倉」 “Kamakura,Home of the SAMURAI”

★ 所在地 ★

神奈川県 横浜市・鎌倉市・逗子市

★共同推薦省庁★

文化庁及び国土交通省


★「武家の古都・鎌倉」の概要は・・・★

「戦士階級に属した武士が、12世紀末の日本において古代社会の貴族政治から中世・近世へと続く武家支配への移行という大変革をもたらした政権を樹立し、その構築・運営した政治支配体制の中から武家文化を生みだしたことを示す物証である。」

◎武家集団による支配が行われた。
◎中国文化を取り入れたことにより茶・禅などの文化が育った。

日本初の禅専門道場「建長寺」

「武家は、日本における時代の大転換期に、要害的地形をなす後背山稜の崖地及び谷戸を切削・造成し、そこに重要な施設を機能的に配置し、政権支配・防御の構造を創り出すことによって、山稜部と一体となった希に見る政権所在地の類型を形成した。」

◎三方を山に囲まれ、前面が海という要害の地に創られた都市である。
鎌倉七口をはじめとする「切通」や「やぐら」の造成された。
◎神社などが機能的に配置されている。

朱垂木やぐら


★ 構成資産 ★

構成資産1
建長寺庭園山門仏殿法堂、昭堂、大覚禅師塔、朱垂やぐら群
仏法寺跡(構成資産2の極楽寺に含まれる。)

構成資産2
極楽寺(構成資産1の仏法寺跡を含む。)

構成資産3

構成資産4

構成資産5

構成資産6

構成資産7

構成資産8
名越切通(まんだら堂やぐら群)

構成資産9

構成資産10


以上、21ヶ所の遺跡が推薦されています。

当初、世界文化遺産の候補遺跡は24ヶ所ということでしたが、「鶴岡八幡宮」「若宮大路」「極楽寺」と「仏法寺跡」が併合されていますので23ヶ所になります。

文化庁の報道には、「一升桝遺跡」についての記載がありませんでした・・・。


★構成資産面積及び緩衝地帯面積★

構成資産面積 577.2㌶
緩衝地帯面積 1466.0㌶
合計 2043.2㌶


候補の一つ「鎌倉大仏」




武家の古都・鎌倉~世界文化遺産候補の遺跡~
http://www8.plala.or.jp/bosatsu/sekai-isan2.htm
鎌倉手帳
http://www8.plala.or.jp/bosatsu/kamakura.html

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