別冊『中世歴史めぐりyoritomo-japan』




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2011年8月4日木曜日

妙音弁財天が安置された伝説の不老門・・・江ノ島

江ノ島の中津宮の社前には、竜宮の楼閣のような門があったといいます。そこには、妙音弁財天像が安置されていたそうです。

(※この門は、辺津宮を創建したという良真が建立したという言い伝えもあるようですが、定かではありません(参考:聖天島)。)

不老門再建記念碑
中津宮の前に建てられている碑です。
不老門は長い間の風雨で壊れたままになっていましたが、
1861年(文久元年)、
津久井郡勝瀬村の富豪岡部政右衛門が私財を投じて再建しました。

江の島参詣者にとって、不老門をくぐることが魅力の一つといわれてきました。

しかし、明治時代になると、廃仏毀釈の運動で、江ノ島の仏教関係の建造物は全て取り除かれます。中津宮の不老門も壊されました。

不老門に安置されていた妙音弁財天も破壊される運命にありましたが、中津宮に安置されていたという八臂弁財天とともに破壊は免れ、現在は辺津宮にある奉安殿に安置されています。