別冊『中世歴史めぐりyoritomo-japan』




okadoのブログは、『中世歴史めぐりyoritomo-japan』の別冊。
京都・奈良・平泉・鎌倉などの寺社・歴史・人物・伝説・文化・自然・花などの情報をお伝えします。


2024年12月20日金曜日

鶴岡八幡宮へ奉幣奉るの日~源頼朝の元旦初詣~




初詣は平安時代からの「年籠り」の風習を起源としているといわれますが、鶴岡八幡宮の元旦初詣は・・・

『吾妻鏡』によると・・・

1181年(治承5年)1月1日卯刻(午前6時頃)、源頼朝鶴岡八幡宮を参拝します。

前夜から三浦義澄畠山重忠大庭景義らが警備する中、頼朝は騎馬で出発。

拝殿には專光坊良暹が控えていました。

神馬を一頭を神前に引き立て、これを宇佐美祐茂・仁田忠常に引かせ、法華経の読経を聴聞して御所へ帰っています。

そして、日柄(外出してはいけない日)を気にすることなく1日を初詣の日とすることに決めました。

御所では千葉常胤が饗応(正月垸飯)。

3尺(90㎝)の鯉が献上されています。


※元旦とは1月1日の朝のこと。




源頼朝の元旦初詣


源頼朝の正月三が日


初詣:鶴岡八幡宮


巳年だ!蛇だ!弁財天だ!









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御判神事
1月1日~7日

手斧始式
1月4日

除魔神事
1月5日

左義長
1月15日

鶴岡厄除大祭
1月26日~31日

節分・豆まき:鶴岡八幡宮
2月2日


正月ぼたん
1月1日~2月中旬


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2024年12月19日木曜日

銭洗弁財天の神と佐助稲荷の神と弁財天





銭洗弁財天宇賀福神社の祭神・宇賀神(弁財天)と佐助稲荷神社の祭神・宇迦御魂命(稲荷神)は、いずれも源頼朝の夢に現われたという神。

この二神は同じ神なのだとか。

宇賀神(うがじん)は体が蛇で頭が人という姿。

宇迦御魂命(うかのみたまのみこと)の「宇迦」(うか)は、白蛇のことともいわれています。

白蛇は弁財天の使いです。

稲荷社というと狐というイメージですが・・・



宇賀神=弁財天=稲荷神
↓ ↓ ↓
宇賀神と稲荷神と弁財天



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銭洗弁財天

銭洗弁財天宇賀福神社は、民の加護を願っていた源頼朝が巳の年の1185年(文治元年)巳の月の巳の日に「宇賀神」の夢を見たことに始まります。



佐助稲荷神社は、伊豆の蛭が小島の流人だった源頼朝の夢に「かくれ里の稲荷」が現れたことに始まります。



初巳祭


初午祭








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巳年だ!蛇だ!弁財天だ!


鎌倉江の島七福神


京都は七福神発祥の地
都七福神


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2024年12月18日水曜日

藤沢宿の銭洗弁天~遊行寺の宇賀神社・2025年藤沢七福神~



遊行寺宇賀弁財天は、徳川家康の先祖・得川有親の守り本尊と伝わるもの。


宇賀弁財天

宇賀弁財天は、蛇神の宇賀神と弁財天の合体形。

弁財天像の頭部に人頭蛇身の宇賀神が乗せられることが多く、鳥居が添えられることもあるようです。


宇賀神社背後に置かれてい入る宇賀弁財天にも鳥居が添えられています。


銭洗弁天

遊行寺宇賀弁財天は、江戸時代から藤沢宿の銭洗弁天として信仰されてきました。

2025年(令和7年)から正月恒例の藤沢七福神めぐり福神に加わります。




12月12日から先行販売されている「新春 藤沢・江の島歴史散歩 七福神めぐり」の開運干支暦手拭にも遊行寺の弁財天が印刷されています。

江の島・藤沢ガイドクラブの方が案内してくれる「藤沢七福神巡り」は、1月10日(金)と1月19日(日)。




遊行寺時宗の総本山。

時宗開祖の一遍は全国を遊行してまわり、片瀬の浜には約4か月間にわたって滞在したのだと言います。




藤沢七福神めぐり










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2025は巳年!京都:六波羅蜜寺の弁財天~都七福神~


六波羅弁財天

六波羅蜜寺の弁財天堂に置かれているのは、都七福神の一つ六波羅弁財天

崇徳上皇の夢告によって造立されたもので、上皇に寵愛された阿波内侍が自邸を寺にして祀っていたものなのだとか。




こちらは銭洗い弁財天

洗った銭はお守りにしてもらい貯えておくのだとか・・・






一条天皇の皇后宮・藤原定子は、1000年(長保2年)12月15日、平惟仲の屋敷で媄子内親王を出産した後、翌16に崩御。

藤原行成の『権記』によると・・・

23日、遺体は六波羅蜜寺に移され、27日に鳥辺野に葬られたのだといいます。

何故、六波羅蜜寺だったのかは分かりませんが、六波羅蜜寺は葬送地・鳥辺野の入口と言われる六道の辻にある寺。

六道の辻に捨てられた死体を供養するために、空也上人が建てた西光寺を始まりとしています。



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大蛇を祀る百々神社には紫式部の歌碑がある!2025年は巳年。




近江八幡市にある百々神社は、人々を悩ませて退治された大蛇を祀る社。

蛇除け、喘息封じの神として信仰されているようです。

ただ、2025年は蛇年。

密かに注目を集めるのかも。


紫式部歌碑

社前には紫式部が詠んだ

「おいつしま 守りの神や いますらん 波もさわがぬ わらわえの浦」

の歌碑が建てられています。

この歌は、越前国から帰京するときに沖島を望んで詠んだとされる歌。













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琵琶湖で紫式部・源氏物語


紫式部と越前国

紫式部の越前下向


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