興福寺の北円堂は、721年(養老5年)の創建ですが、1180年(治承4年)の平重衡による南都焼討によって焼失。
現在の建物は、1210年(承元4年)頃に再建されたもの。
南都焼討により焼失した東大寺や興福寺の再興事業で活躍したのが運慶をはじめとする慶派の仏師たちでした。
北円堂の本尊・木造弥勒如来坐像は、1212年(建暦2年)に運慶らが造立したもの(国宝)。
木造無著・世親菩薩立像は、弥勒菩薩坐像と同時期に運慶の指導のもとに造立されたもの(国宝)。
9月9日(火)から開催される東京国立博物館の特別展は「運慶 祈りの空間―興福寺北円堂」。
北円堂の弥勒如来坐像は約60年ぶりに寺外公開されます。
無著・世親菩薩立像と中金堂の四天王立像も。
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