鳥居強右衛門(とりいすねえもん)は、奥平家の家臣。
1575年(天正3年)5月、武田勝頼が1万5千の兵を率いて長篠城を包囲すると・・・
城主の奥平貞昌は、岡崎城の徳川家康に援軍を要請しようとしますが、武田軍の包囲網を突破して使者を送るのは困難なことでした。
しかし、強右衛門は岡崎城へ赴くことを志願。
5月15日、無事に岡崎城に辿り着きます。
このとき、岡崎城には織田信長が到着しており、16日には長篠へ向けて出陣する手はずになっていたのだといいます。
それを知った強右衛門は、狼煙を上げて城内に知らせ、詳しいことを伝えるため城に戻ろうとしますが・・・
武田方に捕らえられてしまいます。
城近くまで連行された強右衛門は、「援軍はこない」と叫べば命を助けるといわれますが・・・
「援軍はすぐ到着する。それまで持ちこたえよ」
と叫びます。
そのため、磔にかけられて処刑されてしまいますが・・・
強右衛門のおかげで援軍が来ることを知った城内の兵たちの士気は上がり、落城寸前だった城を守り抜くことができたのだか。
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