「絵解き」は、絵に込められた様々な物語を語るのもで、平安時代からある宗教的古典芸能なのだそうです。
今日の絵解き講座では、お釈迦さまの誕生から涅槃に入られるまでのご生涯をお話いただき、大変勉強になりました。
東慶寺の涅槃図は、仏教学者・鈴木大拙の松ヶ岡文庫に残されていた版木から印刷したものを彩色したのだそうです。
涅槃図は、お釈迦さまが入滅されるときの情景を表わした図。
中央に横たわる金色の方がお釈迦さま。
周りには、十大弟子をはじめ、さまざまな生き物が嘆き悲しむ様子が描かれています。
涅槃図の下方にはたくさんの動物たち。
お釈迦さまの容態が良くなくなったとき、一番早く駆けつけようと走り出したのが牛でした。
その次が鼠。
鼠は牛に追いつくと牛の背中に飛び乗ります。
途中で昼寝をしている猫に出会いますが、起こさずそのままにしておいたのだそうです。
そして、お釈迦さまのもとに到着する寸前、鼠は牛から飛び降り、一番にお釈迦さまのもとに駆けつけることができたのだとか・・・
2番目に駆けつけたのが牛。
以下・・・虎、兎、龍、蛇、馬、羊、猿、鳥、犬、猪の順だったのだそうです。
以上の12の動物が干支となり、お釈迦さまのもとへ駆けつけた順番が干支の順番になったのだ言われているそうです。
ということで・・・
昼寝していた猫は、涅槃図には描かれないことが多いようです。
それでも、京都の東福寺の大涅槃図のように猫が描かれているものもあります。
東慶寺の涅槃図にも猫が描かれていました。
中央にいるのが猫
ちょっとボケてしまっていますが・・・
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