鎌倉時代の作で寄木造。
宋風が認められる仏像です。
土紋は、粘土や漆などを混ぜて型で抜き、刺繍の文様を立体的に表現する鎌倉独特の装飾方法。
来迎寺:如意輪観音半跏像
覚園寺:阿弥陀如来坐像
宝戒寺:歓喜天像
浄光明寺:阿弥陀如来坐像
浄智寺:韋駄天立像
伝宗庵(円覚寺塔頭):地蔵菩薩坐像
にも土紋が施されています。
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~太平寺の本尊だった聖観音像~
東慶寺の木造聖観音立像は鎌倉尼五山第一位だった太平寺の本尊でした。
しかし、1556年(弘治2年)、安房の里見義弘が鎌倉に攻め入った際、住職だった青岳尼は聖観音像を持って安房へ渡ってしまいます。
そのため、太平寺は廃寺となってしまいます。
青岳尼が持ち去った聖観音像は、のちに青岳尼の妹で東慶寺の住職だった旭山尼が鎌倉に戻したのだといいます。
それが現在、東慶寺に置かれている聖観音立像なのだと伝えられています。
※東慶寺のホームページには要山尼が取り返したと記されています。
松ヶ岡宝蔵
木造聖観音立像は松ヶ岡宝蔵に保管されています。
しばらくの間、特別展は休みのようですが、木造聖観音立像は自由拝観できます。
東慶寺の聖観音は、鎌倉観音巡礼の第三十二番です。
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開花・見頃・イベント等の情報
~開花・見頃情報~