「汐汲み神事」は伊勢原市にある高部屋神社に伝わる祭事。
明治初年まで行われていたようですが、その後中断し、150年ぶりに復活しました。
昔、底筒男命(そこつつおのみこと)・中筒男命(なかつつおのみこと)・上筒男命(うわつつおのみこと)が大磯の照ヶ崎海岸に上陸して高部屋神社の創建地に鎮座したという謂れから、例大祭の前に執り行われていたのだそうです。
※底筒男命・中筒男命・上筒男命は住吉三神と呼ばれ、海の神・航海の神。
明治初年まで行われていた神事では、別当寺の僧侶が祭司を伴って海水・海藻・浜砂を採取して神事が執り行われていたそうです。
海水の採取
海藻の採取
ホンダワラ
(海藻:馬尾藻)
浜砂の採取
採取された海水・ホンダワラ・浜砂
持ち帰った海水は赤飯を蒸して神前に、ホンダワラは拝殿と鳥居の注連縄に掲げ、浜砂は社殿の清めと道の清めに使用されるそうです。
※現在海水は鎮火水として供えられている。
高部屋神社の例大祭は9月17日。
「浜砂まきの儀」が執り行われます。
照ヶ崎海岸
照ヶ崎海岸は、県の天然記念物アオバトの飛来地なのだそうです。
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