園城寺(三井寺)の本尊・弥勒菩薩を安置する堂。
弥勒菩薩は天武天皇から賜わったと伝えられ、誰も拝することのできない絶対秘仏。
中国天台宗の高祖慧思禅師が修行中に現れた弥勒仏が自らの分身として残したという三寸二分の霊仏といわれ、 常に光を放ち全身が温かく 「生けるがごとし」霊仏であったと伝えられています。
その後、百済に伝えられた霊仏が、やがて用明天皇の時に日本に渡来したのだといいます。
現在の建物は、豊臣秀吉の正室北政所(高台院)が、1599年(慶長4年)に再建。
(無名指灯籠)
天智天皇の左薬指が納められているという。
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園城寺は源氏と深い関係にあった寺院。
1051年(永承6年)、前九年の役に出陣する源頼義が戦勝を祈願。
頼義の三男・義光は新羅善神堂で元服しました。
1159年(平治元年)の平治の乱で敗れた源義朝の子・義円(源頼朝の弟)は園城寺で出家。
鎌倉に武家政権を築いた源頼朝は園城寺を保護。
1182年(寿永元年)には、円暁を鶴岡八幡宮の別当に任命しています。
頼朝亡き後の1214年(建保元年)、延暦寺に焼かれた園城寺の再建に尽力したのは北条政子だったそうです。
2代将軍源頼家の子・公暁が修行したのも園城寺でした。
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