別冊『中世歴史めぐりyoritomo-japan』




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2017年5月17日水曜日

京都:八坂庚申堂~お猿のお寺~

八坂庚申堂


東山のシンボル・八坂の塔の西にあるお猿の寺。

創建したのは、傾いた八坂の塔を法力で元通りに戻したという伝説の僧・浄蔵貴所(じょうぞうきしょ)。



~庚申信仰~

人間の体内には3種類の悪い虫(三尸(さんし)の虫)が棲み、庚申の日には、睡眠中にその人の悪事をすべて天帝に報告に行くといわれています。

庚申の日は60日に一度。

その夜は眠ってはならないとされ、人々が集まり徹夜で過ごす「庚申待ち」の風習がありました。

平安時代に貴族の間で広まり、夜通し酒宴を行うという風習が庶民にも広まっていったのだといいます。

八坂庚申堂の本尊は青面金剛。

青面金剛は三尸の虫を食べてくれるのだとか・・・

そのため、庚申の日には青面金剛をお詣りする風習ができあがったのだといわれています。


くくり猿

八坂庚申堂では、手足が縛られた猿を吊るすと願いが叶うといわれているそうです。

それが「くくり猿」。

願い事を叶えるためには欲を捨てることも必要です。

欲に走らないように猿の手足が縛られているのだとか・・・

なぜ猿なのか・・・

庚申の「申(サル)」から「猿」が庚申の神使とされたのだといいます。




これは指猿

「災難がさる」・「指が器用になる」のだとか・・・






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