弁ヶ谷は、光明寺の北、補陀洛寺の東側の谷戸。
かつて、弁ヶ谷の畑の中には「蟹の宮」と呼ばれる祠があったそうです。
子どもたちが捕まえた紫色の大きな蟹を、かわいそうだからといって土地の百姓が海に放してやりました。
すると、その蟹が、ある旱りの年に、この百姓の畑だけに雨を降られてくれたのだとか。
以後、雨乞いの参詣者が訪れるようになったのだといいます。
祠は明治末ころまであったそうですが・・・。
弁ヶ谷には、源頼朝が建てた天台宗の最宝寺や、北条高時が建てた崇寿寺があったそうです。