別冊『中世歴史めぐりyoritomo-japan』




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2015年2月2日月曜日

節分祭~節目の邪鬼払い~

「節分」というのは文字通り「節の分かれ目」のことで、「大寒」という節から「立春」という節を迎える日という意味です。

正確にいうと、節分は年4回あるようですが、現在では、立春の前日を「節分の日」と呼んで、鬼払いの豆まきが行われています。


 鶴岡八幡宮の節分祭

弓の音で邪鬼を払うという「鳴弦の儀」が行われます。

 建長寺の節分会

豆まきに先だって「かっぽれ」の奉納があります。


 鎌倉宮の節分祭

鐘や太鼓で鬼を追い払う「鬼やらい」の神事があります。



節分の夜に豆をまいて鬼を払うという風習は、室町時代に中国の明から伝わったものといわれています。

そして、歳の数だけ食べて健康を祝います。

ヒイラギの葉のついた枝に、イワシの頭をさして、戸口にさしておくという風習もあります。

鬼はイワシの臭いが嫌いなのだそうで、それに雪を溶かすというヒイラギの葉に邪鬼払いをさせるという故事からのものなのだそうです。



児童文学作家の今西祐行(すけゆき)さんの童話では、

暴れん坊の鬼が村のおばあさんの家へ押し込んだとさ。

驚いたおばあさん、丁度いろりでいっていた豆の鍋をひっくり返してしまった。

鬼は熱い豆を踏んで、とびあがったり、すべって転んだり、ほうほうのていで逃げ出したんだとさ。

こういった事があったので鬼は豆が嫌いなのです。

というお話があります・・・

「悪い事をするといけませんよ」という教えも含まれた素晴らしいお話です。


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 鎌倉の節分