別冊『中世歴史めぐりyoritomo-japan』




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2015年2月5日木曜日

仲が良い場合も離縁する・・・東慶寺花だより



井上ひさしの『東慶寺花だより』を読んでいたら・・・


妻を離縁する場合、夫は手切れ金を渡します。

その逆、妻が離縁を申し出た場合は、持参金を諦めなければなりません。


おせんの夫は、日本橋通り二丁目の唐物問屋を営む者。

オランダ渡りの砂糖で知られた「唐子屋」の主人。

オランダ砂糖の売れ行きが鈍ってきたため、国内産砂糖に切り替えようとするが、国内産砂糖仲間に加入するには300両を納めなければならなかった。

おせんが、婚姻のときに持参した300両を使えばいいのだが、夫は持参金はおせいのものだからとそれを使おうとしない。

夫に国内産砂糖仲間に入ってもらいたいおせいは、東慶寺に駆け込んで離縁をすることで、夫に持参金の300両を渡すことにしたのだという。


ということで、『東慶寺花だより』にはいろんな離縁が描かれています。



『東慶寺花だより』は、離婚を望む女たちの「駆け込み寺」を描いた涙と笑いの物語。

5月に映画化されます。





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 東慶寺



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