開山は我が国臨済宗の開祖栄西。
栄西は、宋から茶の種を持ち帰り、それを筑前の霊仙寺に蒔いて茶を栽培しました。
その種がいつ持ち帰られたものなのかは判りませんが、おそらく2回目の渡宋から帰国した1191年(建久2年)のことと考えられているようです。
霊仙寺に蒔かれ茶は、「岩上茶」の起こりとなったと伝えられています。
また、栄西は5粒の種を高山寺の明恵に譲っています。
明恵は、それを高山寺の境内に蒔き、宇治に移植して茶の栽培を行ったといいます(参考:萬福寺)。
これが「宇治茶」の起こりと伝えられています。
建仁寺にも栄西の作った茶園があったそうです。
茶碑の裏にある茶園
茶碑の後方にあるのは、栄西の茶の招来800年を記念して1991年(平成3年)に植樹された覆い下栽培の茶園です。
栄西が茶の効用が著した『喫茶養生記』は、わが国最古の茶書。
源実朝にも献上されたと伝えられています。
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