別冊『鎌倉手帳』

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2014年9月4日木曜日

松尾芭蕉のおくのほそ道・・・平泉

1689年(元禄2年)3月27日、江戸を発った松尾芭蕉は、5月13日、平泉に到着します。

そして、衣川館(高館義経堂)と中尊寺を訪れます。

以下、色付き文字の部分が「おくのほそ道」です。


三代の栄耀一睡のうちにして、大門の跡は一里こなたにあり。

秀衡が跡は田野になりて、金鶏山のみ形を残す。


無量光院跡


まづ高館にのぼれば、北上川南部より流るる大河なり。

衣川は、和泉が城をめぐりて、高館の下にて大河に落ち入る。

泰衡らが旧跡は、衣が関を隔てて南部口をさし固め、夷を防ぐと見えたり。

さても、義臣すぐつてこの城にこもり、功名一時の叢となる。

国破れて山河あり、城春にして草青みたりと、笠うち敷きて、時の移るまで涙を落とし侍りぬ。


高館義経堂前からの景色


夏草や兵どもが夢の跡

高館義経堂の芭蕉句碑


卯の花に兼房見ゆる白毛かな 曾良


卯の花清水横の句碑


かねて耳驚かしたる二堂開帳す。

経堂は三将の像を残し、光堂は三代の棺を納め、三尊の仏を安置す。

七宝散りうせて、珠の扉風に破れ、金の柱霜雪に朽ちて、既に頽廃空虚のくさむらとなるべきを、

四面新たに囲みて、甍を覆うて風雨をしのぐ。

しばらく千歳の記念とはなれり。


中尊寺金色堂


五月雨の降り残してや光堂

中尊寺の芭蕉句碑


中尊寺の芭蕉像


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