「天王祭」とは、疫病神「牛頭天王」(ごずてんのう)を祀る天王社の祭。
腰越の小動神社は、近江の八王子社が勧請された社で、明治の神仏分離前までは「八王子社」と呼ばれていました。
現在の小動神社の祭神「スサノオノミコト」は、仏教の「牛頭天王」と習合した神。
腰越の天王祭は、「西の祇園の花車、東は腰越の人形山車」と称される大祭でした。
~参考:京都の祇園祭~
平安時代、863年(貞観5年)、疫病が流行していた京都では、神泉苑で祟りを鎮める御霊会が行われます。
しかし、疫病が病まなかったことから、869年(貞観11年)、国の数と同じ「66」の鉾を立てて、牛頭天王を祀る八坂神社から神泉苑へと行列しました。
これが「祇園祭」の始まりだと伝えられています。
神仏分離前の八坂神社の祭神は、牛頭天王(ごずてんのう)、八王子(はちおうじ)、頗梨采女 (はりさいにょ)。
祇園八坂神社 | 神泉苑 |
腰越の天王祭は、京都の祇園祭と同じく疫病を振り払うための祭です。
2013年の天王祭は、7月7日(日)~14日(日)。
★2013江の島天王祭・・・今年は6年に一度の大祭