別冊『中世歴史めぐりyoritomo-japan』




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2012年4月18日水曜日

建長寺の華厳塔




2009年(平成21年)4月、建長寺法堂内に華厳小宝塔が安置されました。

吉田管長の願いにより諏訪の宮大工が製作したもので、大華厳塔復興の願いが込められています。


建長寺の華厳塔は、1253年(建長5年)の創建当初よりあった建物ですが、1315年(正和4年)の火災によって伽藍が焼失。

その後、1323年(元亨3年)に行われた九代執権北条貞時十三回忌の供養の際に、貞時の側室の覚海尼によって再建されますが、その華厳塔も焼失し、以後再建されていません。

建長寺の華厳塔は、一直線に並ぶ山門仏殿法堂の延長線上の山服にありました。




この付近に、華厳塔は建てられていたといいます。河村瑞賢墓は、もとは別の場所にあったそうです。

瑞賢墓の前には第二子墨斎の墓

瑞賢墓にある井戸
(鎌倉五名水の一つ不老水ではないかとも・・・)


建長寺では、開山蘭渓道隆750年遠忌の行われる2028年の完成に向けて、華厳塔の再建計画が進められているそうです。



~参考:円覚寺の華厳塔~

八代執権北条時宗の供養のために、覚山尼が円覚寺に建てたという華厳塔も、建長寺の華厳塔と同じように山門・仏殿・法堂の延長線上の山服にありました(参考:北条時宗供養の華厳塔~円覚寺塔頭黄梅院~)。

円覚寺境内絵図
境内の一番奥に描かれているのが華厳塔です。


鎌倉手帳
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