別冊『中世歴史めぐりyoritomo-japan』




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2011年4月28日木曜日

鎌倉三銘鐘~常楽寺・建長寺・円覚寺~

鎌倉三銘鐘とは・・・


~常楽寺の銅鐘~

宝治2年(1248年)3月21日の銘がある鐘で、
国の重要文化財に指定されています。
現在は鎌倉国宝館に寄託されています。


常楽寺の銅鐘は、鎌倉最古のもので、全体に細身の鐘となっています。

五代執権北条時頼が、三代執権北条泰時の供養のために鋳造したと伝えられています。




建長7年(1255年)2月21日の銘がある鐘で、
国宝に指定されています。







平安時代の形式を受けた復古的な鐘です。

建長寺開基の北条時頼が大旦那、開山の蘭渓道隆が銘文を撰しています。

鋳物師は物部重光。


国宝梵鐘が吊されている鐘楼(山門横)



正安3年(1301年)8月に鋳造された鐘で、
国宝に指定されています。





円覚寺の梵鐘は鎌倉最大です。

洪鐘(おおがね)と呼ばれています。

全体に量感のあふれ、長めの鐘身は力強く鎌倉時代の特徴が表れた鐘です。

九代執権北条貞時が大旦那、西澗子曇が銘文を撰しています。

鋳物師は物部国光。


国宝梵鐘が吊されている鐘楼(仏殿東側の石段の上)


洪鐘弁天堂


 鎌倉手帳


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