そして、弁天堂前の鐘楼には、国宝の「洪鐘」(おおがね)が吊されています。
円覚寺の「洪鐘」の鋳造は失敗を繰り返したため、北条貞時は江の島に参籠します。
その加護によって鋳造されたのが「洪鐘」だといわれています。
弁天堂に掲げられた額
弁天堂は、「洪鐘」の鋳造成功に感謝して建立され、弘法大師作と伝わる江の島の弁財天が祀られています。
鐘楼
弁天堂の前にある鐘楼です。
ここに国宝の「洪鐘」が吊されています。
(おおがね)
鋳物師:物部国光、大旦那:九代執権北条貞時、撰文:西澗子曇。総高259.4センチメートル、口径142センチメートル。
『皇帝万歳 重臣千秋 風調雨順 国泰民安』(西澗子曇銘)
昭和28年11月14日、建長寺の梵鐘とともに国宝に指定されています。
「洪鐘」を吊す鉄環は、刀匠正宗の作と伝えられています。
(参考:刃稲荷 正宗工芸)。
弁天堂の横には蘭亭居士の墓