別冊『中世歴史めぐりyoritomo-japan』




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2011年6月16日木曜日

晦日の大祓(おおはらえ)~鶴岡八幡宮~

「大祓」(おおはらえ)というのは、6月と12月の晦日の年2回行われる神事で、日常の罪と穢れを祓いおとし、神々の祝福と加護を祈ります。


この儀式は、大宝律令に規定された宮中行事だったといわれ、

6月の祓いの行事は、

立秋の前日に行われていたことから「夏越の祓」(なごしのはらえ)とも、
夏が終わりを告げることから「水無月の祓」

とも呼ばれてきました。

麻と紙を小さく切った「切麻」(きりぬさ)を自分の身に撒いてお祓いをします。


人形(ひとがた)

形代(かたしろ)という人の形をしたもので、これに予め氏名・年齢を書いて、体を撫でたり息を吹きかけたりして、「人形」(ひとがた)に罪や穢れを移します。

当日参列できない者は、この人形を鶴岡八幡宮に届けておけば、大祓に参加できます。

人形は海に祓い流されるそうです。




茅の輪
6月の大祓では、舞殿前に茅の輪が設けられます。

「茅の輪くぐり」の儀式
神職に続いて参列者が、
左回り、右回り、左回りの順で三回茅の輪をくぐります。
無病息災を祈る儀式です。

鶴岡八幡宮の大祓は、6月30日の午前11時・午後1時・午後3時・午後5時の計4回行われます。