別冊『中世歴史めぐりyoritomo-japan』




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2011年5月1日日曜日

臨済宗の古刹壽福寺2011/04/30

壽福寺は、源頼朝の妻北条政子の創建と伝えられています。


正式な寺号は「壽福金剛禅寺」

普段は山門から中に入れないのですが、
今日(4月30日)は入ることができました。



壽福寺の本尊は釈迦如来坐像。
室町時代の作で、脱活乾漆造(だつかつかんしつ)です。

「籠釈迦」とも呼ばれていますが、これは、籠の形の上に紙や布などを貼って造られた像と伝えられていたためです(陳和卿の作とも伝えられていました。)。

実際は、粘土の原型に漆で布を貼り、出来上がってから粘土を砕いて取り去るという技法で造られた像のようです。

脇侍の文殊菩薩、普賢菩薩(寄木造)とともに神奈川県の有形文化財に指定されています。

本尊の両脇には、鶴岡八幡宮の仁王門に安置されていたという仁王像が立っています。
明治の神仏分離によってここに移されたものです。




本堂前に植えられた四株のビャクシンは、鎌倉市の天然記念物に指定されています。


 寿福寺地蔵菩薩
(鎌倉国宝館寄託)


壽福寺
https://www.yoritomo-japan.com/page137jyufukuji.htm
鎌倉手帳
https://www.yoritomo-japan.com/kamakura.html