別冊『中世歴史めぐりyoritomo-japan』




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2011年3月27日日曜日

大弁財天と洪鐘~円覚寺~

円覚寺仏殿の東側の長い石段を登りきると、九代執権北条貞時によって建立された弁天堂があります。

そして、弁天堂前の鐘楼には、国宝の「洪鐘」(おおがね)が吊されています。


 洪鐘弁天堂

円覚寺「洪鐘」の鋳造は失敗を繰り返したため、北条貞時江の島に参籠します。

その加護によって鋳造されたのが「洪鐘」だといわれています。

 洪鐘弁天堂
弁天堂に掲げられた額

弁天堂は、「洪鐘」の鋳造成功に感謝して建立され、弘法大師作と伝わる江の島の弁財天が祀られています。


 洪鐘
鐘楼

弁天堂の前にある鐘楼です。

ここに国宝の「洪鐘」が吊されています。

 洪鐘
(おおがね)

鋳物師:物部国光、大旦那:九代執権北条貞時、撰文:西澗子曇。総高259.4センチメートル、口径142センチメートル。

 洪鐘

 洪鐘

『皇帝万歳 重臣千秋 風調雨順 国泰民安』(西澗子曇銘)

 洪鐘

昭和28年11月14日、建長寺の梵鐘とともに国宝に指定されています。

 洪鐘

「洪鐘」を吊す鉄環は、刀匠正宗の作と伝えられています。

(参考:刃稲荷 正宗工芸)。


弁天堂の横には蘭亭居士の墓


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